はじめに:2009年発売のフルサイズCCD機
Leica M9の魅力と購入時の注意点等を紹介していきます。
購入を検討している方々は参考にして頂けたら幸いです。
僕自身、Leica M9を購入してから2ヶ月が経過しました。
2009年に登場したこのカメラは、35mmフルサイズ1,800万画素のCCDセンサーを搭載したデジタルレンジファインダー機。
発売からかなりの年月が経っていることもあり、購入当初は「すぐに壊れるのではないか」という不安が大きかった。
たまに電源が切り替わらなかったり、起動しなかったりといった事がありますが、落ち着いて対処すれば運用自体には問題なく、現在も日常的に稼働しています。

CCDセンサーの剥離問題と付き合うリスク
M9を検討する上で避けて通れないのが、CCDセンサーのコーティング剥離問題。
購入前には対策済みセンサーかどうか、状態の確認を徹底しました。
無事に入手できた現在でも、トラブルへの恐怖や不安と付き合いながら使用しています。
骨董品に近いデジタルカメラを扱う以上、常に壊れるリスクと隣り合わせであるという緊張感は付き物ですね、、、
※CCD ID 『15』又は『16』の個体はライカ公式のセンサー剥離対策品に交換されていると判断出来ます。
不安を吹き飛ばす「絶品の写り」
そうした扱いづらさや不安をすべて相殺してしまうほど、Leica M9の吐き出す絵には唯一無二の魅力があります。
・コッテリとした濃密な色味
CMOSセンサーの現代機とは一線を画す、CCD特有の深みのある発色。
・フィルムを彷彿とさせる明暗表現
光と影のグラデーションが美しく、質感豊かな描写が得られる。
・圧倒的なデザインの良さ
無駄を削ぎ落とした武骨で洗練されたフォルムは、所有する満足感を満たしてくれる。
不便さを補って余りある描写力と格好良さこそが、このカメラの本質と言えるのかもしれません。
レンジファインダーの操作感
二重像合致式によるマニュアルフォーカス(MF)は、現代のオートフォーカスに慣れていると難易度が高く見られがちです。しかし、仕組みとコツさえ理解すれば、直感的かつスピーディーにピントを合わせられます。
・二重像は「コントラストの高い境界線」で
ピント合わせの際は、被写体の縦のラインや明暗差(コントラスト)がはっきりした境界線に中央の二重像を重ねるのが基本。コントラストが低い場所では像が重なりにくいため、被写体のどこにピントを合わせるかの見極めがポイント。
・スナップでは「ゾーンフォーカス」を活用
毎回厳密に二重像を合わせなくても、絞り値をF5.6〜F8程度まで絞り込み、フォーカスリングを目安にあらかじめ距離を固定して撮影すれば、ノーファインダーでもシャッターチャンスを逃さず撮影できます。
・ファインダーの外を見る感覚をつかむ
一眼レフやミラーレスのEVFと異なり、レンジファインダーはブライトフレームの外側の景色も常に見えている。フィルムのレンジファインダー機やFUJIFILM X-Pro3などのハイブリッドファインダーを扱った経験があればスムーズに馴染めますが、初めて触る場合は「フレーム外から入ってくる被写体を予測して構図を決める」楽しさに慣れると一気に扱いやすくなります。
導入前に知っておくべき3つの注意点
現代のデジタルカメラと同等の感覚で使うと落とし穴になるポイントが3つあります。
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SDカードは32GBまで対応
SDHC規格の上限である32GBまでのカードしか認識しない。
大容量カードは使えないため、予備のカードを用意しておく必要がある。
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背面液晶は当てにならない
液晶画面の解像度が低い目ため、撮影現場でのピントチェックや厳密な色味確認には使えない。
確認は帰宅後のパソコン画面で行う割り切りが必要。

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バッテリーの持ちが良くない
予備バッテリーの携行は必須。残量表示も急激に減ることがあるため、余裕を持った運用が求められる。
まとめ:ぶっ壊れるまで使い続けたい一台

SDカードの制約、頼りない液晶、バッテリーの持ち、そして故障への不安。
現代のスペック重視の基準で見れば、決して扱いやすいカメラではありません。しかし、ファインダーを覗いてシャッターを切り、上がってきた写真を見た瞬間に、なぜこのカメラが今もなお愛され続けているのかが理解できる。
デジタルでありながらアナログな手応えを残し、独特の光と影を描き出すLeica M9。
このカメラがぶっ壊れるその日まで、じっくり使い倒していきたい。





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